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怠惰で平凡な日常

鬼怒川訪問のすゝめ 其の参

大変お待たせしました。お待たせしすぎたかもしれません。鬼怒川完結編どうぞよろしくお願いいたします。

 

魚をキャンセルし向かう先は昼飯屋。

やはり田舎だ。探せど探せどにかりよったりな蕎麦屋位しかない。蕎麦でいいか。と半ば無理やりに蕎麦を食べたい腹に切替える。龍王峡というちょっとした観光スポットの道の駅?サービスエリア?のような所へ辿り着いた。声をかけてくるキャッチのババア共。どれも似たり寄ったりなメニューでいまいち決め手にかけていた。そんな刹那、しゃがれたダミ声が聞こえる。声だけでは男か女かも分からない。そして振り返ると煙草を吸いながら私達を店へ勧誘しているババア。私は雷に打たれた。令和のこの時代に店先でタバコをふかしての接客が許されているだ。BIG3の1人登場だ。そんなイカれた田舎の蕎麦屋は絶対に美味いはず、当然その店に即決した。ババアおすすめの山菜天ざるそばを注文し、期待に胸を膨らませながら食事を待つ……………

 

結果は最悪だった。バラバラの太さの蕎麦。それ故に茹でが甘い麺。味のしない出汁。極めつけは天ぷらだ。山菜が一切見当たらない盛り合わせに、油をこれでもかと吸い込んだ衣。流石の私でも胃がもたれた。

唯一上手いと言えたのは、サービスで出してくれた山菜のたまり漬け。これだけは間違いなく都会では出会うことが出来ない美味さだった。

そんなこんなで食事を済ませ、店前でババアと共に一服。煙草の煙を介して会話が進む。飯以外の全てが丁度いい。そして、周辺のおすすめスポットを紹介してもらうと、やはり龍王峡は1度は見た方がいいとのこと。そこで私達は龍王峡へ向うこととし、戻ってきたらババアが麦茶を出してくれるという約束をした。

その約束を胸に龍王峡へと向かう。

しかし、周りは結構ガチ装備。半袖短パンサンダルは私達だけだ。しかもよく見るとハイキングコースになっており、40分ぐらいのコースだ。これは、このまま行けばヒルに噛まれ、斜面で足を滑らすことは必至である。そんな危機を感じたため、1度車へ戻る。

1時間後、再びババアの所へ趣く。そして兄貴が言う。

龍王峡良かったです。」あまりのナチュラルな嘘っぷりに私は相づちを打つほかなかった。主演男優賞ものの演技力である。約束通り?麦茶を貰った。嘘が心苦しかったのかアニキは唯一美味かった漬物を買う。そこで気分が良くなったのか、ババアが自家製の別の漬物をくれるとの事だった。それもタッパー丸ごとだ。なんだかんだそれも美味い。本当に漬物だけは1級品と言えるだろう。その後、ババアと煙を交し話す。嗚呼ここでも人情を感じることが出来た。それ故なのかいつもより煙草のタールがきつい様な感じがした。

 

 

そんなこんなで鬼怒川を満喫し、適当に時間を潰す。これがChillというものだろう。散歩したり、宿の支配人に絡まれたりしてるとあっという間に夕食の時間。栃木は蔓延防止対策発令中。店で酒を飲むことを諦めつつ適当に入った駅前の食堂。それぞれ定食を頼みそダメ元で頼んだみた。「生2つ。」と

するとどうだ、時が止まるったかのように固まるオバチャン。ん?どいうことだ?少し困惑しながら無限にも感じる沈黙を耐える。無領空処?ザ・ワールド?そんな感覚を覚えつつ沈黙を耐える。そして、オバチャンが囁く。「1杯だけね。」そうここに今、ビールの闇取引。闇ビールが生まれた瞬間である。さながら禁酒法時代のアル・カポネだ。彼女こそが最後のBIG3だ。そして、周囲の人にバレないように注文を行い、闇ビールを待つ。周囲の客に背を背け腹の方で隠し、闇ビールを運ぶ。そんなオバチャンの健気な姿はアル・カポネではなく、民衆の為に戦うジャンヌ・ダルクのようだ。観光客が鬼怒川に来て楽しんで欲しい。そんな真心から生まれた闇ビール。これは私達の人生の中でも最良な酒のひとつになったことは間違いなかった。

もしかしたら、世界の様々な争いの発端は人が人を思う故の悲しい戦いなのかもしれない。そんな風に思いながら闇ビールを味わうのであった。

 

そんなこんなで夜がやってくる。そう、宴の時間だ。

前日の失敗を反省することなく、同じ量の酒を買い込む。人はなんて愚かなのだろうと思うかもしれない。それでも、私達は昨日の自分を超えるために戦う。アスリートが命が賭けでタイムを縮めようとするように、私達は命懸けで少しでも多くの酒を飲む。そう、私達はジャンルは違えど求道者である。

だがしかし、現実の壁はそう甘くはなかった。勘のいい皆様ならお気づきだろう。全くのデジャブ。もはやタイムリープとも言えるような道を歩く。それでも、その先に限界の向う側がある。そのために日々戦うのだ。

 

そして、舞台は朝。目覚まし時計がなるように、部屋のダイヤル電話で鳴り響く。今はもう聞けないダイヤル電話の呼び鈴、なんだかいい朝になりそうだ。そんなことを感じていたが自体は私の心と真逆である。そう、チェックアウトの時間である。当然の如く、その電話で起床した私達は記憶が無い事は二の次とし、出発の準備を進める。

宿の支配人のご好意で延長時間は取らないとのこと。さすが、鬼怒川。慈愛に満ち溢れている。

それだけでなく、愚か者2人分の朝ごはんまで手土産で持たせてくれる高待遇。流石に、満面の笑みで送り出されつつ、少し申し訳なさを感じる私たちであった。

 

栃木から東京の距離が130キロ。「1時間だな。」そうアニキが呟く。流石は有言実行の男。本当に休憩1回を挟んで1.5時間かからずに東京へ着く。その乗り心地は、最早車の域を超えたものであった。

そして、また私たちは都会の波に揉まれ彷徨いながら、居酒屋を探して歩みをすすめるのであった。

 

鬼怒川。慈愛と人情に溢れたこの街は喫煙者にとっての最後の楽園てことだけではなく、来たもの全てを受け入れ癒してくれる場所でしょう。

日常のなかで、社会の渦に飲み込まれ、都会の喧騒に疲れた皆さん。是非このブログを思い出して「そうだ。鬼怒川へ行こう。」と足を運んでくれると幸甚です。

 

 

[完]

 

鬼怒川訪問のすゝめ 其の弐

こんばんは。mackleです。

其の壱から時間が経ってしまいました。

記憶が薄れないうちに其の弐を書きあげていきます。

記憶をなくした愚か者たちの2日目からですね。

お付き合い下さい。

 

起床後、記憶と部屋の惨状に動揺しつつ、私達は釣り堀へと向かう。

沖縄県民の私にとって初めての川釣り。期待に胸を膨らませ、いざ一投目!!瞬殺で釣れた。なんとも呆気ないデビューである。ここの釣り堀では1人4匹まで釣れるということなのだが、私はたった3投で3匹釣れてしまう。最早ヌルゲーである。そんな釣り堀に物足りなさを感じた私であったが、隣のアニキはそんなことないようだ。

なんと、1匹も連れていないのである。周りを見渡しても、ここまで苦戦している人は居ない。何度も何度も餌をつけ、糸を垂らす。そんな努力も虚しく魚は釣れてくれない。諸行無常とはこのことである。そんなこんなで、糸と竿を絡め竿を使用不能にして彼の釣りは終わってしまった。

そんな姿を目の当たりにした私は、4匹目を早々と釣り上げ彼に竿を貸す。しかしそれでも、釣れず。最終的に私の分の竿も糸を絡め使用不能。極めつけは竿2本と糸同士をさらに絡め合わせたのである。最早、釣りよりも難しい芸当だ。釣り竿を返却した際の、歴戦のおじいでさえ絡みを直す事を諦めた顔は何とも切なかった。

 

ちなみにこの釣り堀は、釣った魚を焼いてくれて食べれるのである。また、ホテル内の施設なのですぐ横には、いくつか風呂も用意されている。と言っても風呂利用は別料金だが… (泊まってる宿とは別です。)

 

そしてなんやかんや、私が釣った魚を焼いてもらうのを待ちつつ、ホテル内を散策する。すると何だ!魅力的な看板がある。『混浴露天風呂』とりあえず、様子を見てみようということで露天風呂へと進む。だが、現実は時として残酷だ。人っ子一人居ない。それはそうだ。そう自分を納得させた刹那。バッシャーン!!水しぶきの音が響き渡る。するとどうだ、アニキが服のまま飛び込んでいるのである。理解が追いつかない。何故そんなことをするのか?そう尋ねると彼はこう言う。「腹いせ。」

そう、これは釣りで1匹も釣れなかった男の八つ当たりである。そん愚か者でも温泉は万人を等しく癒してくれる。温泉を見ながら川を眺める。そんな非日常が彼の心を癒してくれたようだ。ご満悦である。
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そして、写真の通り温泉を満喫し、気分が良くなった彼の一言はこうだ。「魚いらなくね?」そんな衝撃的な一言だったが、図らずも私も感じていた。勝手なイメージだが、川魚って臭そうだなとは思っていた。

そんなこんなで身勝手な馬鹿二人は釣った魚の焼きを無理やりキャンセルして次へと向かうのだった…

 

 

 

追伸

其の弐で終わる予定でしたが、釣りが思ったよりも長くなったため其の参で完結編とします。

まだ、鬼怒川BIG3の内の2人でてないんで何とか書き上げます。

鬼怒川訪問のすゝめ 其ノ壱

そうだ、鬼怒川へ行こう。

世間はお盆休み。今年もヤツのせいで帰省できなかった私は、友人(通称アニキ)と共に鬼怒川へ向かった。名目はアニキの痛風の湯治のためである。

関東で温泉といえば、熱海、箱根、草津伊香保が挙げられる。恐らくこれらがメイン所だろう。私達は未知の温泉街に思いを馳せた。そんな、旅の備忘録を綴っていこうと思う。

 

アニキの社有車(アクア)を軽快に飛ばし、着いたのは宇都宮。とりあえず県庁所在地で腹を満たす。宇都宮と言えば餃子だ。ふらっと入った餃子屋さんは、メニューはライスと餃子が数種類のみ。なんとも強気なメニュー設定である。肉汁溢れる焼き餃子と鶏ガラが効いた水餃子、香り広がる特製ラー油。私は、そんな魅力的な餃子を心から堪能した。ふと、隣のアニキに視線を傾けると何だか様子がおかしい。ヤツの影響で栃木も、まん延防止が発令され酒類が出せないのだ。餃子と言えばビール。そんな方程式を覆されたことが不満げなようだった。

 

気を取り直して宿へと向かう。再びアクアを飛ばし田舎道を走る。日本の夏の田舎道。気温は熱いが何だか心地よい。それ故か、途中でトラックが横転していたが気にもならなかった。そんな事は栃木では日常風景の一つのように映るのだ。

とうとう宿へと着いた。安宿だが景色だけは一流と言って差し支えなかった。
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チェクイン。ここで対応してくれたのが宿の支配人。今旅の登場人物BIG3の1人である。何だか丁寧に宿の説明をしてくれるが、頭に入らない。なぜなら、二言に一回はダジャレを言っているためである。散歩なのに四歩。最早意味がわからない。これはダジャレなのか?そんな身も蓋もないようなダジャレで私達は混乱してしまった。唯一理解が出来たことは、支配人も痛風であるということだけであった。

 

宿で一息つき、鬼怒川を散策してみる。古き良きスナック等はあるが、開いていない。ここでもヤツの影響の大きさを感じる。恐らくヤツが息絶えた時に訪れると、また違った一面を見ることが出来るだろう。適当な食堂で食事を済ませ、酒屋で酒を買い込む。食堂のババアにずっと話しかけられ、酒屋のジジイはネガティブ。どちらも癖は強い方であったが、BIG3には及ばない。しかし、そんな店員さん達の個性、人間性は田舎ならではの人情味を感じることが出来た。

そうこう言いながら地酒を買い込んだ。

 

宿に戻り、風呂に入る。風呂の感想は特段無い。特筆して優れた点は無い。そこがいいのかもしれない。普遍的な風呂は身構える必要もなく、ただただ度の疲れを癒してくれる。

 

そして、夜が訪れる。ゴングが鳴る。まずはビール。アニキにとっては念願だったであろう。物事には順序があるように、初めはビール。これは大宇宙の普遍法則と言えるだろう。ビールで潤された喉は、次に日本酒を求める。温泉地で日本酒。言うまでもなく極上である。栃木の地酒は辛口で軽快な口当たり、鋭いキレ。これらの要素がペースを加速させ、同時に夏の暑さを置き去りにしていく。気づけば、2本あった4号瓶は虚無となっていた。

2人ともベロベロである。しかし、ここで立ち止まる事が出来る筈がない。陽気に虎舞竜のロードを歌い、煙草をふかせ鬼怒川の街へ繰り出す。東京なら通報案件かもしれない。そんな馬鹿2人をこの街は優しく受け止めてくれた。田舎の温かみを与えてくれる。

コンビニへ辿り着いた2人は満足気に宿へと戻り、買い足した酒を飲んだ。

 

 

 

 

 

 

 

朝を迎えた。

そして気付いた。

記憶が無い。

知らない天井を見上げ、次に部屋を見渡す。

荒廃した都会の路地裏のようだ。

強盗か?いや、山賊でもいるのかもしれない。そんな馬鹿な考えを一瞬で薙ぎ払い、考える。

しかし、何が起こったのか分からない。

転がる空き瓶、空き缶、テーブル。飛び散るツマミ。

目の前に広がる光景を見ても何も分からない。

恐ろしいことに、アニキも何が起こったのか分からないとの事だった。

そんな馬鹿2人の鬼怒川訪問記は2日目へと突入する。失われた記憶を取り戻すために...

 

                                                           ……To be continued

さらば敦賀。MACKLETSURUGAよ永遠に

2021.3.19 私は敦賀を立った。恐らくこれは永遠の別れである。そんな予感を感じさせる北陸の春。寒さの中に暖かさが、曇天の空に僅かな日光が、私の敦賀での2年を表したようなそんな景色だった。特急しらさぎ号に流れる矢継ぎ早の景色が何かを伝えてくれる気がしていた。しかし私は、それが何かを分からないままだった。そうして、今回は敦賀での何かを、このブログを書くことで探す旅になります。つまり、敦賀とは私にとってなんだったのかということです。

 

敦賀とは何か?その答えはきっと過去にしか無い。だからこそ今此処で敦賀を振り返りたい。

まずは…そう…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うん…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

えぇと…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何"も"無"か"っ"た"。」ゾロのセリフが頭をよぎる。

 

楽しいこと、辛いこと記憶に残るような出来事は無かった。しかし、「それでいいのだ。これでいいのだ。」

そこには日常があったのだから。花見客のいない桜並木。夏に聞こえるカエルの大合唱。秋に香る金木犀。冬に雪を踏みつける感覚。そんな日常の些細な事柄こそが敦賀にはあった。その日常を人々は平穏と呼ぶのだろう。平穏が与えてくれる喜び。喜びに満ちた日常。平穏な日常。そう、つまり私の敦賀生活は幸福だったのだ。

 

 

 

私の人生において、そのような幸福は、特急しらさぎ号の景色のように一瞬で過ぎ去っていったのだろう。しかし、敦賀での2年間は確かに存在した。この2年間は定食に付いてくる漬け物のように、人生の口直し、箸休めとして私の人生という定食を彩るであろう。無くても困る人はいない。しかし、あって困る人もいない。人が気にもとめない存在かもしれない。

だからこそ、この日常を、この平穏を、この幸福を忘れずに都会の喧騒を歩いていこうと思う。私だけの記憶として。

 

 

MACKLETSURUGA〜[完]〜

 

第1位!!チェンソーマン!!乗り遅れるな!!このビッグウェーブに!!

こんばんは。やっと1位について書けます。

正直最早9位〜2位なんて前置きみたいなもんで、この1位を布教したいが為に今回ランキングのブログ書いてます。1位だけなんで、ネタバレもクソもなくてタイトルで漫画名ぶち込んで見ました。他の9作読まなくていいんで、これだけは読んで見てほしいって位2019-2020の間でどハマりしました。

本日ジャンプにて完結!祝アニメ化決定!!

そんな流行りのビッグウェーブに乗遅れたくない人

是非!どうぞよろしくお願いいたします!

 

 

 

第1位 チェンソーマン  作:藤本タツキ


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はい。やっぱ「チェンソーマン」です。(以下チェ)

まぁ、分かってた人も多いかもしれません。俺のランキングなら1位はチェしか無いです。この作品はとにかくヤバい。作者がヤバい。登場人物がヤバい。ストーリーや細かい設定がヤバい。作画、コマ割がヤバい。どれもヤバいという一言で語ってしまえばそれまでですが、これらがいかにヤバいのか?なぜヤバいくらい面白いのか?それを一つ一つ拾っていきます。

 

まず、作品を語る前に作者の藤本タツキ先生について語らなければなりません。この人はヤバい人です。狂人です。先生自身の妹という設定の「ながなまこはる」というアカウント名でTwitterをしてます。それも2012年から。はい、もう意味がわからないですよね。ですが、狂人エピソードはこれだけではありません。その他にも自身の脳内で漫画雑誌を作成し同時に7本の漫画を連載していた学生時代。更には下記のエピソードなども常人には理解し難い感性です。
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どうです?ヤバいでしょ?

作者は狂ってるんだ。そんな認識がないとついていけない場面は多々あります。それが次のストーリーがやばいに繋がって行きます。

 

では、「チェンソーマン」とは一体どういう話か?

あらすじとしては、人間の恐怖から生まれる悪魔が存在する世界で、公安警察に拾われた主人公のデンジとその仲間たちが最強の悪魔である「銃の悪魔」打倒を目指す物語です。設定上はよくある少年漫画ですよね。ですが物語の進み方がヤバいです転調転調転調です。それも話数毎にではなくページ毎に。たった1ページで天空の楽園から奈落の底にも行くジェットコースターです。緊張と緩和。この落差はフット後藤でなくても耳キーンなります。天空で爆笑し奈落で心が死にます。

ここで大事なのは「号泣」ではなく「心が死ぬ」という点です。その理由は作者が藤本タツキが人の心が無いからてです。まぁ、とにかくここまで1ページに振り回される漫画はありません。断言できます。

また、そんな作品なら勢い重視の大雑把なストーリーの作品だと思う方もいると思います。しかし、チェのヤバさは、もの凄い勢いを維持しながらも細かな設定や伏線が綿密に組まれている所でもあります。ネタバレ防止であまり多くは語りませんが、舞台となった年代、ソ連崩壊が起こってない理由等は緻密に設計されてるからこそだと言えます。また、高低差がある物語でも、テーマが一貫して「夢」という点でブれないのも素晴らしかったです。最後まで読んで、あれはこういう事だったのか!となる点が本当に多いです。どうです?ヤバいでしょ?

 

 

次に物語というジェットコースターに乗るキャラクター達がヤバいです。そしてどのキャラもが、愛おしく魅力に満ち溢れているのです。作中に登場するただのでさえ好きになる漫画は、チェ以外世界中どこを探しても無いでしょう。そんなヤバいキャラの一部を紹介します。

主人公「デンジ」

義務教育も通えない劣悪な環境で生きる主人公です。彼は親友のチェンソーの悪魔・ポチタ」 とデンジを最悪な環境から拾ってくれた、公安の「マキマ」さんが大好きな少年です。主人公ながら作中で1番イカれてます。常識もない、学もない。そんなデンジにしか思いつかないような作戦で数々の強敵と戦います。この作戦がいつもヤバいです。また、先程「心が死ぬ」と言いましたが、そんな中でも主人公であるが故に、唯一安心して見てられる人物です。

 

傲慢で虚言癖で差別主義者の「血の悪魔・パワー」

更に、強敵の前では逃げる。トイレは流さない。風呂にも入らない。という最低最悪なヤツです。しかし、人気投票No.1なのです。チェ情勢は複雑怪奇。これは大日本帝国国際連盟脱退するレベルです。しかし、この謎は読めば解けます。ここで多く語っても魅力の半分も伝わらないと思うので書きません。読んでください。

 

銃の悪魔への復讐に燃える悪魔嫌いの人間「早川アキ」

公安のデンジとパワーの班の班長です。この漫画唯一の常識枠かもしれません。デンジとパワーにいつも振り回されていますが頼れるパイセンです。クールな復讐者がデンジ達と関わっていく中で心情が変化がとても尊く感じてきます。特にデンジ、パワー、アキの3人の関係性は意識的に濃厚に描かれていて、かつ物語の中で唯一心落ち着く場所に設定されてます。要は癒しですね。

 

他にもマキマさん、レゼ、ビーム君、コベカス、姫パイ、岸部隊長など濃ゆいキャラは沢山いるんで、それは読んでからのお楽しみということで!!

 

次に、作画がヤバいって事についてです。作者の藤本タツキ先生は映画が好きらしくてその影響が物凄く反映されています。コマ割は映画のワンシーンのような秀逸で目を見張るページが多くあります。また、一コマ一コマが作者のセンスを爆発させてます。ヤバすぎます。
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これ、「闇の悪魔」の登場シーンなんですけど凄すぎませんか? 闇=宇宙=宇宙飛行士って連想だと思うんですけど、もはや1個の芸術として昇華されてますよね。

これは代表的な1例に過ぎず、これレベルの一コマが随所に見られるんですよ。そういう点で見ても面白くないですかね?どうですか?

 

 

以上こんなもんで終わります。もっと沢山言いたいことはあるんだけど、長いんで辞めます。チェンソーマン読んだら是非俺と語り合いましょう。ジャンプ+で描かれる第2部と共に楽しみにしてます。

では。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あとがき、、、

チェンソーマンと呪術廻戦の似てるようで似てない違いとか、

チェンソーマンのノリってb級ホラーからきてるとか

マキマさん、レゼ、ビーム君のキャラとか

藤本タツキの前作ファイアパンチの話とか

色々物足りない部分はあったな〜

俺(略)2位と3位…2と3と来たら23番。23番と言えばレブロン

こんばんは。俺には珍しく連日投稿になります。

訳あって月曜日の夜に1位のネタを投稿したいので

ペースアップです。こんな自己満ブログを読んでくれてる人30人くらいいるみたいなのでとても有難いです。

 

今日は2位と3位ですね。2と3て続くと、23番レブロンを連想してしまう。これはもう、病気ですね。23番はジョーダンやろ!って人も多いと思いますが、リアルタイム知らんので俺にはレブロンの方がイメージ強いです。まぁ、神と王なんでそこに優劣は無いです。


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すみません。全く関係無かったです。

では始めます。

 

第3位!!

幽遊白書」  作:冨樫義博


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ここに来ての大ド定番。でも、名前の割にしっかりと読んだこと無い人多いのでは?と思ったんでランキング入れました。俺らの年代と少しズレてますもんね。

友情・努力・勝利全てコンプリートしている王道少年漫画。言ってしまえばまそれまでなんですが、各章で冨樫先生の漫画へのチャレンジというか試行錯誤の変遷がみてとれるのも良いですよね。霊界探偵編と暗黒武術会編と魔界の扉編でそれぞれ漫画としての色が違うのが特徴ですね。 

 

そして、やっぱなんと言っても「幽遊白書」と言えば魅力的な敵は触れておかなければなりませんね。特に、戸愚呂仙水はそれぞれ敵としては有り得ないほど感情移入してしまいます。戸愚呂の強さへの執着、仙水の人間嫌悪、その異常な心情が育まれる過程。それが説得力を帯びて読者に伝わるからかこそ魅力があるのです。また、戸愚呂と玄海、仙水と樹、それぞれの関係性は、どこか別の作品の主人公のようで甘くほろ苦くなっている。その点も見逃せません。別作品の主人公と上に記しましたが、それは「幽遊白書」の主人公である浦飯幽助も1歩踏み間違えると成りえたかもしれないという視点で2人のキャラは描かれてると思います。だからこそ、ただの勧善懲悪バトルの枠には収まらないのです。

 

次に触れるのは、浦飯幽助の仲間、飛影と蔵馬ですね。なぜここで主人公じゃないのか?と思う人もいるかもしれません。それはこの2人が当時は圧倒的に人気だったからです。それ故に「NARUTO」のサスケなんて2人の混ぜ合わせみたいなキャラですもんね。美形でエリートで家族思い、黒髪とツンデレ。ほら、まんまサスケじゃないですか。それが悪い事(パクリ)とか言いたい訳ではなくて、あの「NARUTO」にまで影響を与えた冨樫先生のキャラ作りの上手さを知って欲しいのです。

(たまたまNARUTOが思いついただけで他の作品にも沢山影響受けたキャラいると思います。)

 

こんだけ書いたんで「幽遊白書」の凄さは伝わったと、勝手に思います。次行きます。

 

 

 

 

第2位!!

うしおととら」   作:藤田和日郎
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これまた王道少年漫画がランクインです。

先に述べておきます。この作品は正直絵もうまいわけじゃないし、斬新な設定もない、後続に与えた影響も大きい訳では無いです。そして、ストーリーも「普通に面白い」って位のものです。それでも、この位置に入ってくる理由は一言。最後の戦いからの漫画の畳み方。この1点だけで他の漫画の面白さを凌駕、圧倒します。

ストーリーとしては、主人公のうしおとらがラスボスである白面のものを倒す為に、全国を修行し周り、各地の妖怪を倒していく物語です。あらすじを書いてみましたが、やっぱ平凡というか目新しさは無いですよね。

しかし、その修行の日々で全国各地で培ってきた仲間、絆その全てが最終局面で花開くのです。どのエピソードも一つも無駄じゃ無かったと断言できます。ホントにラストの戦いの熱さは類を見ません。ヤバいです。そして、涙が止まりません。ラストは本当に少年漫画の到達点というか、少年漫画の締め方の答えはここにある気がします。

ここで勘違いして欲しくないのが

ラスト以外つまらない訳では無いです。普通に面白いです。修行の道中にも感動する話は多々あります。サトリ、鎌鼬とかの話も素晴らしいです。

例えるなら、メインディッシュをより美味しく食べるための付け合せって感じすね。付け合せ単体で食べても上手いじゃないですか?まぁそんな感じです。

 

正直この作品に関しては、あーだこーだ言うのが野暮かもしれません。とりあえず読めば分かる!そんな本末転倒な事になりますが、「うしおととら」は人生で1度は目を通すべき作品なのは間違いありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あとがき

上では幽白の影響力とか言ってたけど、飛影って中身はまんまベジータだよね。

そして桑原和真は名前の元ネタ清原和博じゃないなー

 

レブロン入れたのは、ツイートした時のネタバレ対策です。無理やりすぎたな。笑

 

明日1位をやります。明日じゃなきゃダメなんです。

頑張って書きます。