憎愛
5×NBAチャンピオン
2×NBA得点王
オールNBAチーム11×1stチーム
1試合81得点、歴代得点ランキング4位
彼の功績を挙げるとキリがない。
NBA史上最も偉大な選手の1人。
そんな彼について忘れられない試合が2つある。
2006年、当時の僕は、スティーブ・ナッシュ率いるフェニックス・サンズが大好きで堪らなかった。
そんなナッシュの前に幾度も立ちはだかった壁が彼だ。(正確にはスパーズもだけど)
忘れもしないプレーオフ第4戦。
第4クォーター終了間際の同点ショット。
そしてOTのブザービーター。
僕にとって、それはまさしく悪夢だった。
華麗な技と豪快な動きで、得点を重ねる彼の姿は悪魔でしかなかった。
その後も彼は、数々のチームを葬り去りNBAの頂点に君臨し続けた。
どのチームのファンも口を揃えて言う
「彼が憎い」
月日が流れ、レブロン・ジェームズがKINGとしてNBAを支配するようになった。
彼も度重なる怪我と年齢による衰えは隠せなくなった。
そして2015-16シーズンをもって、彼は引退をすると発表する。
2016年4月15日 レイカーズVSジャズ戦
彼は自身の引退試合で60得点を叩き出した。
満身創痍ながらもチームを勝利へと導く姿に
僕は神を見た。
かつて、彼を憎んだ全てのファンも心を撃たれたはずだ。
そこで気付かされた。
彼が憎い気持ちも、好きだという気持ちも、
両方とも持ち合わせていたのだと。
好きだからこそ憎い。憎いからこそ好き。
そんな、表裏一体の両立できない2面性を僕らに与えてくれた唯一無二の存在が彼だったのだ。
最も憎まれ、そして愛された漢
Kobe Bryant
そんな彼をいつまでも忘れないでいたい。
そして、彼が遺した数々の功績と多大な影響を感じながらNBAをこの目で見ていきたい。
その中にきっと、
blackmamba
は生き続けていくのだから。